皆さんは家系図を持っていらっしゃいますか?
中には歴史上の偉人との関わりがあって、相当昔からの家計が分かっていらっしゃる方もいるかと思います。
ただ、私のように凡人で平凡な一市民ですと、家系図はおろか、曾祖父の名前もわかっていない状況であるかもしれません。
ネットで検索すると、家系図を作成してくれる行政書士のサービスが多く見受けられます。豪華な仕上げをして何十万円もするサービスもあります。
そんなにお金をかけられないという方に、家系図の作成の仕方をお教えします。
まず、ご自身の戸籍を取ってみましょう。
それには本籍の確認です。現在お住まいの住所と本籍が一緒であれば、お住まいの役所に出向いて、戸籍謄本を取得してください。
身分証明書と数百円の手数料でご自身の戸籍謄本を取得することができます。
本籍が分からない。という方は、まずご自身の住民票を請求しましょう。ただし、請求には必ず本籍地を入れてもらうようにしてください。
住民票を取得すると、本籍の項目に本籍地が明記されています。
本籍地がお住まいの住所と一緒あるいは違っていても同じ自治体であれば、その場で戸籍謄本を請求することができますので、取得してみてください。
厳密にいえば今は「戸籍謄本」ではなく「戸籍事項全部証明書」と名称が変わりました。「戸籍抄本」も「戸籍個人事項証明書」と名称が変わりました。
ちょっとここで一つ。謄本と抄本ってどう違うのでしょうか。
謄本の「謄」は原本通りに写すという意味があり、抄本の「抄」は抜き書きするという意味があり、謄本は全部の写し、抄本は一部の写しということですね。
ここでは「戸籍謄本」と統一して記載していきます。私は昭和の人間ですから。(笑)
お話を元に戻して、戸籍謄本を取得すると上から「本籍」「氏名」(戸籍の筆頭者の名前)「戸籍改製」それから筆頭者から「名」「生年月日」「父」「母」「続柄」が記載されています。
家系は父方と母方の二つの家系があります。まずはどちらの家系を辿っていくか決めてください。決めたら、父あるいは母の戸籍謄本を取得していきます。ここでは父方の家系を辿っていくことにしましょう。
ご同居されていれば、筆頭者に父の名前が書いてある場合があります。戸籍を分けていれば、新たにお父様の戸籍謄本、亡くなっていれば除籍謄本を取得してください。
すると、今度はお父様の父と母がわかります。ただし、除籍謄本だけでは「生年月日」「父」「母」「続柄」しかわからないか、身分事項が記載されていれば「出生日」「出生地」「届出日」「届出人」が。亡くなっていれば「死亡日」「死亡時分」「死亡地」「届出日」「届出人」などが記載されています。
出生地から従前の戸籍を推測することも可能ですが、ここは「改正原戸籍」を取得してみましょう。
「改正原戸籍」は「かいせいげんこせき」と読むのですが、「げんこせき」が「現戸籍」と意味をとらえ違える場合があるので、「かいせいはらこせき」と読むそうです。
お父様の戸籍謄本を取らずに改正原戸籍を取れば、お父様の戸籍謄本を取得する費用は節約できます。
今まで書いてきた戸籍はコンピュータ管理され、印字で出力されていますが、改正原戸籍はいきなり手書きです。(汗)
なかなか読みづらいですが、根気よく読み込んでいきましょう。読み込んでいくと従前の戸籍が記載されていることが分かると思います。
戸籍がご自身のお住まいの自治体と違う場合は、出向いて戸籍を取得するか郵送で請求することもできます。
現在、各自治体のホームページで戸籍謄本、改正原戸籍や除籍謄本の請求書はダウンロードできるので、ダウンロードして必要事項を記載し、ご自身の身分証明書の写し、取得する方との関係がわかる書類(ご自身の戸籍謄本やお父様の戸籍謄本の写し)と郵便小為替で必要な手数料分と返送用封筒にご自身の住所と名前を書いて返信用切手を貼るか同封して郵送してください。
郵送するコツとして、郵便小為替と返信用切手は多めに入れておくことです。
余れば、返送してくれます。返信用切手は貼らずに同封した方がいいと思います。書類の量が多ければ、大型の封筒にして返送してくれる場合がありますので。
「不足分送料着払」と記載する方法もありますが、それはまたの機会に。
これを繰り返して、父方の家系を辿っていけば父方の家系図は完成します。
家系図は書き方やテンプレートが他のサイトで詳しく書かれていますので(辿り方は書いていません)、ググってみてください。
わからないことがあれば、どしどしご質問を受け付けます。
ただし、代行権限はありませんので、取得の代行をご希望される方は行政書士、司法書士をご紹介しますので、ご連絡ください。
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