「競売」とは「きょうばい」とも「けいばい」とも読みます。
私たち不動産業者や弁護士の先生などは「けいばい」と発音します。
債務者が住宅ローンや借入金の返済をしなくなった時、債権者が裁判所に申し立てることによって、担保として提供を受けていた不動産や債務者の財産を差し押さえて、裁判所の権限によって強制的に売却をし、その売却代金から支払いを受け、債権の回収に充てる手続きです。
担保として不動産や財産を提供していなくても競売はかけられます。
さて、この競売の情報は昔は東京であれば目黒の執行裁判所で三点セットといわれる書類を閲覧することでしか得られませんでした。業者が販売する資料はありましたけど。(笑)
現在はインターネット上で三点セットが閲覧できます。
http://bit.sikkou.jp/app/top/pt001/h01/
この競売の魅力というのは、市場価格の7割から8割で売却基準価額が設定されているので、もしかすると市場価格よりかなり安く手に入れることができるということです。
昔は「居座り屋」「占有屋」といわれる人間がいて、反社会的勢力の連中がけっこう暗躍していた領域で、競売落札者の邪魔をしていましたが、平成16年の民事執行法改正で今では強制執行もやりやすくなりました。ただし、独居老人や病気の人がいると強制執行も難しい場面がありますが。
魅力もある反面、第三者の占有があることや実際に物件の中を見ることができることも少ないので、瑕疵だらけの物件だったということもあります。
一般の方にはなかなか手の出せそうにない敷居の高い競売ですが、インターネット上で三点セットを閲覧するだけでも、いろいろと勉強になります。
時代情勢で市場価格より競売落札価額の方が高いときもあります。
いろんな人間模様や思惑などが見え隠れするのも競売物件ですね。
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